アメニモマケズ


最近、宮沢賢治が気になる。宮沢賢治はたくさんの童話を書いているが、本当は大人のため、或いは現代人の為に残された童話なのかもしれない。
その作品は読む度に、印象が変わる。以前は時代に取り残されていく馬鹿正直な男の話のような気がして、読むとなにか切なかった。今読むと、それでも一生懸命に生き、人間として本当に大切なものを決して手放そうとしないその生き様に心を打たれ癒される思いがする。
心が破壊された少年・大人の事件が多発する。これは彼が守りぬいたものと関係があるような気がする。悪魔に心を売るほうがきっと楽に生きられる時代なのだろう。

10/16/00

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