師?


最近、イスラム建築関係の書籍の検索をしていると、度々K先生の名がヒットする。亡くなられてずいぶん経ってしまったが、複雑な気分。存命であれば、聞きたいことが山ほどあるのに、存命中は僕の方が、そんなことに全く関心がなく、むしろ先生のデザインするおどろおどろしい建築が理解不能で、訝しく思っていた。研究を進めるにつれ、そのデザインが何であったのか?がとても良く分かってきた。先生が『僕に才能がある訳ではない、僕のデザインは努力から生み出されるものだ。』と言われていた意味が今になって良く分かる。少しもなつかない僕に天の邪鬼な先生は『妙になついてくる奴よりも、知らん顔をしている奴のほうが俺は好きだね』と、、、。今となっては、懐かしく、悔やまれる。いつか、作品に潜むイスラム建築言語について書いてみたいと思っている。きっと空から『やっとわかったか!俺は全て分かってやっていたんだ!バカ。』などと、先生のこと、悪態をついていることだろう。(遅くなりましたが、しっかりメッセージは受け取りました。K先生。)

01/10/23

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