違うことは楽しい!?

学生の頃、親友のE君が、ある雑誌である建築家の「一つの町を全て一人でデザインできたらさぞ楽しいことだろう」という様な趣旨の文章にたいして、「それって、楽しいと思うか?」と不満げな顔で問うたことがある。

それから20年ちかく経った今。折に触れそのことを思い出す。

職種の違う人、経歴の違う人、年齢の違う人、専門の違う人、、、、それぞれが違う考え方を持っている。だからこそ多様な思考のアプローチがあり、全く思いも寄らないアイデアや知識に出会う。そしてそこから新しい思考が誕生する、、、、、。なんて素晴らしいのだろう。

町の様相はこんなインターネットの世界と似たところがある。一方的な御仕着せではない、時間が蓄積されながら、互いが感化しあった多様な世界が展開する、そこに醍醐味がある。(もっとも、その質に差があるのも同じ)

街づくりには、ルールは必要だけれども、画一性は町の活力を失わせる。どんな天才建築家でも神ではない。己が光るのも、全体がある故だということを、知るべきだろう。

01/11/18 (日)

inserted by FC2 system