中世イスラム建築(翻訳編)


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以下は関連翻訳書です。研究の過程での副産物ですが、多くの人にイスラム建築の面白さを知ってもらいたく、無償で公開することにしました。公開に関しては出版社の了解はとってありますが、あくまで研究目的の為のホームページであり、原作についての著作権、翻訳についての著作権を侵さないよう留意の上、閲覧下さい。翻訳内容についての責任は出版社及び原作者にはなく、全て本ホームページの管理者にあります。

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ISLAM(ver. 0.70) 
EARLY ARCHITECTUREFROM BAGHDAD TO CORDOBA
HENRI  STIERLIN (翻訳:浜村哲朗)
TASCHEN
著者及び編集者に関して:
アンリ・スチルラン(アレキサンドリアで 1928 年に生まれる ) は、ジャーナリストとしてのキャリアを積む前に、ローザンヌとチューリッヒの大学で学んだ。彼は、1948年美術史に関する彼の最初の論説を発表している。アンリ・スチルランは、文明史に関する多くラジオやテレビ番組を製作してきた。1964年から1972年にかけて、全16巻の著作物「Architecture Universelle 」が、 Editions de l'Office du Livre によって彼の監修の下に出版された。彼は、「Architecture de l'Islam 」、フリブール、 1979 年、「Soliman et l'architecture ottomane 」、パリ、 1985 年、及び特に、シリーズ「Que sais-je」で「Architecture islamique」、パリ、1993年、も出版している。
写真 :
アン・スチルラン及びアンリ・スチルラン
解説01
7世紀に、世界的大宗教、そして故郷を離れ遠方にまで広がり、幅広く多様な形態を採った建築様式が出現した。この巻には、中近東、シシリー、北アフリカ、スペインに渡る、イスラム建築の600年を超える期間の概観が示されている。ムスリムの思想の拠所としての、モスク、宮殿そしてコーランの学校は、彼らの文化に照らしてだけでなく、彼らの宗教と政治の文脈の中でも、理解され得る。イスラム建築の黄金期を反映して、ダマスカス、カイラワーン、そしてコルドバの大モスク、シリアとパレスティナの砂漠のウマイヤ朝の宮殿、そしてエルサレムの岩のドームが、様々な時代に様々な地域を統治した有力な王朝の下で建設された。ファーティマ朝の下で建設された、カイロのアル・アザルとアスワンの霊廟は、この時代の特徴である。242の図版、50の図解とプラン、年表、そして、広範囲に渡る用語集は、全く新しい視点から、イスラム建築の世界を解明し、この書籍を、興味を持った旅行者や研究者の為に最適な参考文献としている。
解説02
この巻は、イスラム建築の600年を超える期間の感動的な概観である ( 7世紀から13世紀まで、地域範囲においては、中近東からシシリー、マグレブ、そしてアンダルシアまで ) 。そこには、比類なきエルサレムの岩のドームからシリアとパレスティナの砂漠のミステリアスなウマイヤ朝の宮殿まで、サーマッラーとサラゴサのカリフの壮大な邸宅からダマスクス、カイラワーン、そしてコルドバの大モスクまで、 のイスラム建築の傑作が次々と登場する。


表紙:サーマッラーの大モスクのミナレット。サーマッラー。848年〜852年。
写真:アンリ・スチルラン
背表紙:岩のドームの横断面図と
一階平面図。エルサレム。687年〜692年。
作図:Alberto Berengo Gardin



MOORISH ARCHITECTURE
IN ANDALUSIA (ver.0.70)
Marianne BarrucandAchim Bednorz(翻訳:浜村哲朗)
TASCHEN
since 2001 - 最終更新日 08/11/01

解説
スペインは、そのヨーロッパの中での特別な歴史的位置づけを、かなりの部分、東洋文化との強烈な遭遇に負っている。71O年の夏に、タリフ・イブン・マリク(Tarif ibn Malik)と言う名のベルベル人の指揮下の小部隊が、ジブラルタルの西に到着した。その航跡に続いたイスラムの軍隊は、あっと言う間に、スペインの大部分を征服することに成功した。それらの征服者はアル・アンダルス(al-Andalus)という名をその国に与えた。このようにして、(約800年間続くことになる)文化的な浸透の時代が始まった。不寛容や敵意はあったものの、そこで、偉業の基礎となった、ムスリム(イスラム教徒)、キリスト教徒、ユダヤ人の間で、共有された文化的環境が、発展した。

イスパノ・イスラム様式(或いは、ムーア・アンダルシア様式)美術と建築は、様々な伝統的要素を新しい独自の様式に取り込んでいった。この偉業の際立った建築的成果には、いみじくも近年、世界遺産の一つとして認められ、賞賛された、コルドバの大モスクとグラナダのアルハンブラがある。それらは、本書に詳細に記述されている。イスパノ・イスラム様式美術と建築の主要な中心地(コルドバ、セビリャ、グラナダの都市)については、(710年〜1492年までの政治と文化との両面から)年代的に順を追った枠組の中で論じられている 。本書の著者は、数世紀に渡る建築的形態の変化を辿り、イスパノ・イスラム建築全体に糸の様に走るそれらの連綿と続く特徴(それが従属した様々な影響にも関わらず) を確認する試みを論述のテーマとしている。モスク、城の遺構、すばらしい宮殿と並んで、読者は、無限のヴァリエーションを持つムーア様式の装飾美術の詳細な写真を見い出すであろう。

Marianne Barrucand 、旧姓 Leutwein は、(1969年に美術史の博士号を取得する以前に)ハンブルクとナンシーで歴史、考古学、美術史を研究した。続いて、彼女は、ソルボンヌで、(1971年〜1976 年まで)ラバトラ、モロッコのイスラムの文献を研究した。1979年に、彼女は、イスラムの考古学と美術史に関する教授論文を提出し 、1985年以降は、ソルボンヌで、イスラム考古学と美術史の教授を努めた。

Achim Bednorz は、ミュルーズで 1947年に生まれた。1972年に、彼は写真撮影術の修了証書を得、南ヨーロッパと東ヨーロッパ、そして、アメリカへの研究旅行に出かけた。彼は、1973年以降、フリーランスの建築写真家となった。彼は、幾度もの展覧会を行い(個人でそして共催で)、多くの書籍を出版している。


表紙の写真:
マディナ・アルザフラ:
サロン・リコ
Islamic Art (ver.0.61)
David Talbot Rice (翻訳:浜村哲朗)
※12年ぶりに翻訳を見直し中 2011/9
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MEDIEVAL SICILY (ver.0.2)
The First Absolute State
Henry Barbera (翻訳:浜村哲朗)
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Moorish Spain
Richard Fletcher/Phoenix Press
Chater 5 The Party Kings : 'Cats puffed up to look like Lions'
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THE LIBRARY OF IBERIAN RESOURCES ONLINE
ISLAMIC AND CHRISTIAN SPAIN IN THE EARLY MIDDLE AGES
Thomas F. Glick
(中世初期のイスラームとキリスト教徒のスペイン)
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four caliphates  (ver.0.5)
the formation and development of the islamic tradition

最終更新日 22/11/21

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購入メモ:上記書籍のIslamの日本語版(当HPの主宰者翻訳)がTashen社より出版されました。2000円です。2002/7/1現在。
 
備考:本業の合間をぬっての翻訳なので完全なものではありません。原書を読む時の参考としてください。タイトルの横に記載されたヴァージョンは翻訳の完成度を示しています。完全翻訳はver.10.00です。完成予定は2050年を目標としています。
イスラム「LSLAM」の翻訳を再公開。書籍が絶版になった様なので公開することにしました。

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