ダマスクスの要塞/Citadel in Damascus 1206
カイロのサラディーンの要塞の築城事業が始まって30年後の1206年にサラーフ・アッディーン(サラディン)の弟マリク・アル・アーディル?によって、ダマスクスの旧市街の周囲に建設された市壁。東西の方角に向いた長方形の囲い地である。北の壁はバラダ川に隣接し、堀の役を務める。囲い地は、およそ240mの長さで、大きな粗面仕上げの石材で建設された12本の長方形の塔によって補強されている。コーナーとファサードの中心にある張出櫓は、防御者が飛び道具を飛ばすことができた堅固な受け材によって支えられた。防御者を守る壁を支持する片持ち梁の建設は十字軍時代の軍用建築の主要な発明の1つであった。



05/10/22修正
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