イドリース朝/Idrisid  789‐926
モロッコの王朝。789‐926年。第4代カリフ、アリーの子孫イドリース(?‐793)がメディナでの反乱に失敗した後、モロッコに逃れベルベル人の一派アウラバ族の支持を得て建国した。史上最初のシーア派王朝とされるが、その政治に顕著なシーア派的特徴はない。首都として建設されたフェスには、アンダルスやイフリーキーヤからアラブが移住し、進んだ文化や技術を伝えた。9世紀前半には、政治的分裂が進み王朝は衰退、ファーティマ朝により滅ぼされた。


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