ウマル[1世] /Umar al‐Khhatta (?-644)
クライシュ族アディ家出身。第2代正統カリフ。在位634‐644年。オマルともよばれる。寡婦であった娘ハフサを ムハンマドに嫁がせ、ムハンマドの義父となった。イスラムのパウロとも称され、イスラム国家の真の建設者。初めメッカで預言者ムハンマドを迫害したが、改悛してムスリムとなった。ムハンマド、初代カリフ、アブー・バクル没後、第2代カリフに就任し、イラク、シリア、エジプトの征服を指導すると共に、イスラム国家の組織化に力を注ぎ、イスラム紀元(ヒジュラ暦)の制定、ディーワーンの創設、カリフの称号としてアミール・アルムーミニーン(信者の長)の採用などを行った。

建築
エルサレムの征服時に、ダビデが建てたといわれる神殿の跡地、ムハンマドが一夜の夢に大天使ガブリエルに導かれ翼のある天馬アル・ブラークに跨がって飛来した巨石の前に、
「はるかなる礼拝堂」というモスクを建てさせたといわれる(恐らく小規模の木造であった)。これは約50年後にアブド・アルマリクが建てさせたアル・アクサのモスクの前身となる。


05/10/09
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