Ziyar/ジヤール朝 927‐1090

カスピ海南岸地方を中心にイラン北部を支配したイラン系王朝。927‐1090年ころ。

ダイラム西部のギーラーン地方の族長マルダーウィージュ・ブン・ジヤール(在位927‐935)が、仕えていたサーマーン朝の総督を倒し、その領地レイ、カズビーン、ザンジャーン、コムを奪って独立した。彼の時代が最盛期で、イスファハーンやハマダーンをも勢力下に置いた。935年に、彼が配下のトルコ人奴隷によって暗殺されて以降は急速に衰退し、サーマーン朝、ガズナ朝の宗主権下にカスピ海南岸部で辛うじて命脈を保つだけになった。



2006/05/15
inserted by FC2 system