予言者のモスク(ムハンマドの家)


メッカの聖モスク(カーバ)に次いで歴史的・宗教的に重要なモスク。622年、預言者ムハンマド自身によりメディナの住居(下図の小さな部屋が並んでいる部分)に接して建設された。以後、改築・再建を重ね、現在のモスクはマムルーク朝のスルタン、カーイト・ベイ下で再建され(1483)、オスマン・トルコの時代に修復されたものである。最初は、荒石、日乾煉瓦、ナツメヤシの幹や葉などでつくられた単純なプランの素朴な礼拝室にすぎなかったが、後世のモスクのモデル(古典型の多柱式のプラン)となった点で重要である。

ムハンマドの家の平面図/図版出典:Islam vol.1 Taschen
メディナのモスクの復元図。707年から709年の間に、カリフ、アルワリードによって予言者の家の場所に建てられた。(点線によって示されている) その幅広のポーチは台形の中庭を囲んでいる。左上に、ムハンマドと彼の2人の後継者の墓がある。/図版出典:Islam vol.1 Taschen


05/06/01
 
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