ウァッロの鳥小屋 :テアトロ・マリッティモの原型
次の一節(紀元前45/40年頃に遡る、ラテン語の著述家テレンティウス・ウァッロによる)は、カシヌムに彼が 所有していた鳥小屋 について述べている ( Res Rusticae 。Book V。第 5 章 ) :
『この鳥小屋は、左右を高い壁に囲まれている。その形は、丸い頂部をもつ書字板のそれのようである。27フィート ( 8m) の湾曲したエリアと一緒になった、その長方形のエリアは48フィート ( 14m)の幅で、72フィート (21m) の長さである。その長方形の端には、中庭に通じる扉がある。
両側には、石コラムの列がある。これらの柱廊は、網で覆われており、あらゆる種類の鳥で満たされている。屋根のない四角形の庭には2つの魚池があり、それらの間には、飾り柱廊のある建物に通じる通路がある。この丸い建物は5フィート (1.5m) の幅のプロムナードによって囲まれている(その婿には木の茂みが見える)。
その丸い建物には一列の石のコラムがあり、その中央には二番めの木製のコラムがある。外側のコラムは、細かい網で囲まれている ;内側のコラムも、網で囲まれている。その二つのコラムの列の間には、コラムに付けられたとまり木で造られた一種の鳥劇場がある。あらゆる種類の鳥、特に鳴き鳥が、中で飼われている。
それらのコラムが立っている敷石は、境界石で縁取られている。そしてその縁石は1フィート ( 30p)の奥行き、2フィート (60p)の高さの、円形のプールを形成している。アヒルは、前述した木製のコラムの中央の輪によって形成されたトロスの為のベースのなっている、中央の島の周りを泳いでいる。この建物の中央には、回転テーブルのためのスポークのついた車輪がある。そして客のために冷温水をそのテーブルの蛇口から出すことができる。
木製のコラムのパビリオンの上にはドームが載せられている。その中で明と宵の明星 ( LuciferとVesper) が回転し時を知らせている。ドームの頂部にも、アテネの風の塔のあるものに似た八方方位計がある。それは、風が吹く方向を指し示す矢を装備している。それで人はパビリオンの外に出ずとも風が吹いている方向を言うことができる。』
著者によって与えられた記述に従って再現された |
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ウァッロの鳥小屋(Avisrum Varonis) |