文化の伝播の手段の可能性として?!ヴィラール・ド・オヌクールの画帳(パターン・ブック)の様な、、、、

今回は、ちょっと似すぎ!?part3で紹介した、スコットランドのエジンバラ市内にあるダルメニーという小さな村にある聖カスパート教会のファサードのデザイン伝播の経路について。

前回、可能性として、恰もパターン・ブックから写し取られた様な?という仮説?を挙げておいたのだけれど、その背景として、ヴィラール・ド・オヌクール(13世紀前半に活躍したフランスの建築家?。生没年不詳)が描いた様なパターン・ブックがある。彼はフランス各地のゴシック建築を見て廻り、それを一冊のパターン・ブックに纏めている。当時は計画設計図としての図面は描かれなかった様であるが、建設統括者たちは、自身の為にアイデアを捻り出す為のアイデアブックとしてそういった画帳を携えていたらしい。

ヴィラール・ド・オヌクールのパターン・ブック
図画出典:HIGH GOTHIC
/THE AGE OF THE GREAT CATHEDRALS/GUNTHER BINDING
/TASCHEN
聖カスパート教会の建設にあたった統括責任者においても、これに似たパターン・ブック或いはその写本をどこからか?入手していたのではないだろうか?そしてその中にコルドバのモスク(メスキータ)の入口のスケッチがあったのでは、、、、?と推測される。

、、、、、、続く。

05/08/27
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