最近「エッ」と思ったこと


塩野七生の「ローマ人の物語」の中に記述されていた言葉。
「歴史はときに、突如一人の人物の中に自らを凝縮し、世界はその後、この人の指し示した方向に向かうといったことを好むものである。これらの偉大な個人においては、普遍と特殊、留まるものと動くものが、一人の人格に集約されている。彼らは、国家や宗教や文化や社会危機を、体現するものなのである。(中略)危機にあっては、既成のものと新しいものとが交ざり合って一つになり、偉大な個人の内において頂点に達する。これらの偉人たちの存在は、世界史の謎である。(ヤコブ・ブルクハルト)」

そう思っていた。そのまま。塩野女史もそう思っているということだろう。どうりで女史の文章に惹かれる訳だ。こんなところで、こんな言葉に出会うとは思わなかった。
03/03/08 (土)
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