Almohads/アルモアデ朝(ムワッヒド朝) 1130-1269年
日本では一般にムワッヒド朝と呼ばれる。アルモアデ朝(Almohads)はスペインにおける呼称。アラブ語の al-muwahhidun「団結の支持者」の意。ベルベル人の王朝。神の統一性を宣言したムハンマッド・イブン・ツマル(Muhammad ibn Tumart)の教義により、1130-1269年、首都をマラケシュに定め、イフリキヤ(1130-)マグレブとスペイン(1147-)を統治した。
1172年にリビアをアイユーブ朝に、1196年にモロッコをマリーン朝に、1228年にチュニジアをザイヤーン朝に、1230年にスペインをナスル朝に、1236年にアルジェリアをザイヤーン朝に奪われる。最終的に1269年マリーン朝によりマラケシュを占領され滅ぶ。
建築的には、ムワッヒド朝の時代に、シリア・エジプト系の様式とアンダルス・マグレブ系の様式の融合がみられる。
歴代アミール名 在位 建築 1 アブド・アル・ムーミン 1130-1163 カラウィーイーン・モスクの改築/カスバ・ウダイア/ティンマル・モスク/クトゥービヤ・モスク第1期 2 アブー・ヤークブ・ユースフ1世 1163-1184 グアダルキビル川の搭/セビーリャ・モスク/クトゥービヤ・モスク第2期 3 ヤークブ・アル・マンスール 1184-1199 カスバ・ウダイアの門 4 ムハンマド・アンナーシル 1199-1214 5 ムスタンシル 1214-24 6 マフルー 1224 7 アブド・アッラーフ・アル・アーディル 1224-1227 8 ヤフヤー 1227-1229 9 マームーン 1229-1232 10 ラシード 1232-1242 11 サイード 1242-1248 12 ムルタダー 1248-1266 13 アブー・アル・ウラー 1266-1269
参考文献:平凡社イスラム事典
建築:
フェスのカラウィーイーン・モスク
ティンマルの金曜日のモスク
クトゥービヤ・モスク
グアダルキビル川の搭
セビリャのアルカサル
セビリャのモスク(ヒラルダの塔)
ハサン・モスク
カスバ・ウダイアの門
バド・アグナウ
追記修正05/11/27// 08/11/03