トレドのサン・マリア・ラ・ブランカ/ Santa Maria la Blanca  1075?-1085?
スペインのトレドに、建てられたシナゴーグ(synagogue:ユダヤ教の礼拝所)。トレドのターイファス国ズンヌーン朝の最期王、ヤフヤ・イブン・イスマイル・アル・カーディル(在位1075〜1085年)の統治期に建設された。中世のスペインのユダヤのアラブ人の解釈の象徴であり、スペイン・ポルトガル系ユダヤ人の共同体のイスラム化を意味している。実際に、この建物は多柱空間のモスクの審美的建築言語を使っている。松かさで飾られた柱頭を持つ八角形の石造の柱の上に、馬蹄型のアーチが架けられた4つのアーケードの列によって5つの身廊に分割されている。

聖マリア・ラ・ブランカとして知られる、このシナゴーグはムーア・アラブの様式(馬蹄形アーチ、末端の壁に垂直なポーチ、花と幾何学の装飾、他)に長けている熟練工によって建設された。このユダヤ教に捧げられた美しい空間は木造の天井に覆われている。

参考文献:/ISLAM VOL.1 ;Henri Stierlin ;Benedikt Taschen
参考図版:/ISLAM VOL.1 ;Henri Stierlin ;Benedikt Taschen


05/10/23修正
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