ワリード2世 /WalidU
ウマイヤ朝第11代カリフ。在位743‐744年。暴君で有名。カリフ位以前、膂力、才気に溢れており、美男子であったが、取り巻きが悪く狩猟や酒宴に耽り、コーランより歌舞音曲に心が奪われており、砂漠の離宮に引き籠もっていたと伝えられている。カリフ位後も首都ダマスクスに戻らず相変わらずシリアの砂漠の中で遊興三昧の生活を送っていた為、ヤジード3世(第11代カリフ)により殺害された。

建築
ヨルダンのイェリコ北方約2kmにあるウマイヤ朝の城砦風宮殿(址)、通称ヒシャーム宮殿ヒルバ・アルマフジャル Khirba al‐Mafjarは 、ヒシャームの治世(724‐743)に彼によって、ヨルダンのアンマンの近くに位置する、未完成のウマイヤ朝時代の城砦宮殿、ムシャッタの宮殿は、彼の治世に彼によって建造されたものと考えられている。


05/10/09
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