ヒシャーム一世/Hisham
ウマイヤ朝第10代カリフ。在位724-743年。彼の時代にカリフ帝国の勢力が最も西まで伸びる。トゥール・ポアティエーの戦いが起こったのは彼の在位時である。帝王たる素質に事欠かぬ人物といわれた彼はダマスカスから離れ、パルミラの北方、シリア砂漠に近いルサーファを好み、普段はそこで暮らしていた。

建築
現在、遺跡が残るカスル・アル・ハイル・ウエストカスル・アル・ハイル・イーストは、彼の在位時代のもの。
またヨルダンのイェリコ北方約2kmにあるウマイヤ朝の城砦風宮殿址、通称ヒシャーム宮殿はヒルバト・アル・マフジャール Khirba al‐Mafjar とも呼ばれ、彼の治世(724‐743)に彼の甥である後の第11代カリフ、ワリード2世によって建造されたと考えられている。



05/10/09

inserted by FC2 system